諦めかけた私が、簿記3級に受かるまでの1か月半

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## 働く大人が「もう一度勉強」に挑んだ話

昭和生まれ・高卒・無資格。  

そんな自分に、ずっとコンプレックスがありました。  

若い頃は大学に行きたかったけれど、家庭の事情で叶わず、高校を出てすぐに働き始めました。  

真面目に働いても、高卒と大卒では給料に差があり、同じ年数働いていても待遇が違う現実に、何度も悔しい思いをしてきました。  

事務職としてコツコツ働いてきた一方で、現場に出る職種や男性の同僚の方が「家庭を支えるから」という理由で、後から入社してきたにもかかわらず、自分より給料が高かったり、同じだったりすることもありました。  

私の方が明らかに仕事量をこなしているのに、評価されない。そんな状況に、奥歯を噛みしめながら耐える日もありました。  

(理不尽だなぁ、なんだか、がんばっているのがアホらしくなってくる…)そう思ってしまうことも。

会社の代表に思い切って気持ちをぶつけたこともあります。  

そのとき返ってきた言葉は、

「他の人は家庭もあって、子どももいるから」というもの。

 「 独身はお金はそんなにかからないでしょう。子供も居ないし、女の人だから。」

その一言に、自分の努力や時間、積み重ねてきた年数が一瞬で軽く扱われたように感じて、心の中で何かが音を立てて崩れた気がしました。  

もちろんお子さんがいたり、教育費がかかったり、金銭的負担が大きくなるのは理解しています。

だけど、、、。

「私は独身だから、お金がかからないの?」

「私は女性だから、男性より給料が低くてもいいの?」

私だって、生きている。家賃はかかるし、水道光熱費や、食費だって。毎月一定にかかる固定費はみんなと同じようにあるんだけど…。

独り身は気楽な所も確かにあると思います。

その分、配偶者控除もなければ家族控除もありません。子育て世代の給付金はないし、いざという時の、家族の支えもないんですよね。

このまま対して給料も上がらず、退職金もない中、

年齢だけ重ねていったら、どうなってしまうんだろう。  

そんな不安を抱えながら、日々をやり過ごしていた時期もありました。

## 「せめて資格を取りたい」と思ったきっかけ

ずっと「このままじゃダメだ」とは思っていたものの、具体的に何をしたらいいのか分からず、資格テキストだけ買ってみては満足してしまうこともありました。  

簿記の本を買ってみたり、資格試験に申し込んでみたりしたこともあります。  

でも、結局は「お金を払っただけ」で終わってしまった試験もありました。  

机の上には開きかけの、内容を理解できないまま、終わりのこないテキスト、スマホには申し込んだ試験のメール。  

自分で自分に「またやるやる詐欺してるな…」とあきれてしまい、そんな自分が残念で、余計に自己嫌悪になる悪循環でした。  

そんな中で転職が現実的な問題として目の前に現れ、「このままではいけない厳しい。」と本気で感じるようになりました。  

収入が不安定になる不安と、でも何か一つでも武器になるものが欲しいという思い。そこで心の中に浮かんだのが、「せめて途中にしたままの、簿記の資格を取ろう」という決意でした。  

## 去年の12月から始まった、本気の1か月半

去年の12月。  

「今度こそ本気でやる」と決めて、簿記3級の勉強をスタートしました。  

それまでも何度か挑戦しようとしては挫折してきたので、最初は正直、不安しかありませんでした。自信がなかったんです。受かる気もしなくて。

自分でも「どうせまた続かないんじゃないか」と自分を疑って、怖かったです。

それでも今回は、  

– 毎日必ずテキストを開く 。

– 問題を解く。

– 分からない箇所は飛ばさず、必ずもう一度戻る  。

-何より途中で、投げ出さない。

そんな小さなルールを自分に課して、一日一日を積み重ねていきました。  

実は前職で経理をしていたこともあり、周りからは「実務やってたなら受かるでしょ。」と言われることもありました。  

でも実際のところ、会計ソフトでの仕訳入力は日々の業務でやれる。

しかし精算表や試算表、帳簿の締めきり、財務諸表の作成といった“決算まわり”は経験がありません。

職場では、業務が多岐に渡っていたので、決算業務は顧問税理士に依頼していました。

簿記3級試験では合格点は70点、第3問に点数配分35点の大きな関門「決算」があります。

つまり、この決算がわからなければ、残りが全問正解を取れたとしても、65点で合格はありません。

その決算がわからない自分。

(なんでこんなに自分、できないんだろう・・。)

最終学歴が高校卒業のわたし。
考えてみると大学卒業の方に比べたら、少なくとも4年分は勉強する時間が少ない。
勉強慣れもしてなければ、模擬試験の問題を解くのも、不得手だなぁ、と痛感するばかりでした。

簿記のテキストを開けば知らない用語もあれば、初めて見る形式も。  

名前だけは知っているけど、作り方のわからない、決算整理、精算表、損益計算書、貸借対照表…。  

「実務はやれても、こんなにちゃんと理解してなかったんだ」と思い知らされ、心が折れそうになりました。  

## 泣きたくなった夜と、それでも続けた時間

勉強を始めてしばらくすると、「本当に私にできるのかな」と不安になる瞬間が増えていきました。  

問題を解いても間違いだらけで、解説を読んでも、頭に入ってこない日もあります。  

– 気持ちばかり焦って先に進めない  

– 解けない問題が続いて、自信がどんどん削られていく  

– 「受からなかったらどうしよう」と考えて夜なかなか眠れない  

そんな日もありました。  

人から「どうせ勉強してるふりでしょ」と軽く言われたこともあって、笑って見せたけど、その一言に不安になって、余計に落ち込んだりもしました。  

もともと自信があるタイプではなかったのに、さらに自信が削られていくようで、正直、心の中では「もうやめたい」と思うことありました。  

それでも、去年の12月からの1か月半、完全に投げ出さずに続けられたのは、  

「今度こそ変わりたい」  

「未来の自分のために、今だけは踏ん張ろう」  

という小さな気持ちが、どこかにあったからだと思います。  

未来の、自分のために。

## 初めての試験で、簿記3級合格

そして迎えた、初めての簿記3級の試験。  

「落ちても仕方ない」「でも、ここまでやってきた自分を信じたい」  「落ちたくない、受かりたい」

そんな気持ちで試験会場に向かいました。  

結果は、合格。  

正直に言えば、満点合格でも、余裕の合格でもありません。  

模擬試験や、問題対策なんかより、本番はずっと難しかった。

それでも、自分にとってはとても大きな一歩でした。  

なぜなら、この1か月半、本気で机に向かい続けたという自負があるからです。  

もし一夜漬けや「とりあえず受けてみるか」という軽い気持ちで受けていたら、たとえ受かっていたとしても、こうして自分を誇らしく思うことはできなかったと思います。  

「とはいえ、3級でしょう。」という人もいると思います。
「そのくらい、独学でぜんぜんいけるよ。」

だけど自分で投げ出さず、最後までやり切ったこと。  

それは数字以上の「小さな自信」として、自分の中にしっかり残りました。  

(私、この年になっても、まだやれること、あるじゃん)

自分だけは、今日の結果を出せた自分を褒めてあげたいです。

ありがとう、じぶん。 よく頑張ったね、えらいよ。

## ミドル世代でも、まだできることがある

本音を言えば、前の会社で働いていたうちに資格を取っていれば、資格手当の交渉もできたかもしれません。  

だって代表は他の方には「資格を取ったら、資格手当をつける」と言っていたのですから。

そう考えると、少し悔しさや、もったいなさを感じる部分もあります。  

でも、あのまま会社にしがみついていたら、きっとプレッシャーもなく、ここまで必死に勉強していなかったと思います。  

もしかすると、簿記3級すら取らずに、なんとなく過ごしていたかもしれません。  

退職したこと、収入が一時的になくなったこと、転職の必要に迫られたこと。  

それらは決して「ラッキー」な出来事ではなかったけれど、結果的に自分を追い込んで本気で勉強するきっかけをくれたとも感じています。  

昭和生まれでミドル世代になって、体力や気力も若い頃とは違う。  
ミドル転職の求人は、見てみたらどこも即戦力で、必須条件の一定レベルが高い。
私みたいな資格なし、学歴なし、英語も話せない段階では難しいのが現実。

それでも、こうして新しいことに挑戦して、資格を一つ取れた。  

「私って全然ダメだ」「どうしようもない」と思っていた時期もあるし、今でも完全に克服できたわけではないけれど  

それでも今回だけは、ほんの少し、自分のことを誇らしいと思えました。  

## 次の目標は、簿記2級

簿記2級のテキスト。何年も前に、一度買ったことがあります。  

当時は、  

「どうせなら3級を飛ばして、2級を取った方がいいよね」  

と考えて、いきなり2級から始めようとしました。  

でも、テキストを開いてみたら、それこそまったく分からない、お手上げ状態でした。  

特に工業簿記の内容は、教科書を読んでも意味がつかめず、問題を解こうとしても手が止まってばかり。  

結局、そのときは完全にあきらめて、テキストはもう遠の昔にごみ清掃所へ運ばれていきました。

そして今、再び目の前に「簿記2級」という課題が戻ってきました。  

あのときは歯が立たなかった内容も、3級をきちんと勉強した今なら、少し違って見えるかもしれません。  

簿記2級は3級よりずっと大変だと思います。  

それでも、今は「やってみよう」と思えています。  

あのとき諦めたことに、もう一度向き合うタイミングが来たんだと感じています。  

## 同じように不安を抱えている人へ

この記事は、  わたしみたいな

– 昭和生まれ で

– 高卒で、特別な資格がなくて  

– 仕事は真面目にやってきたのに、待遇や将来に不安がある  

そんなあなたに向けて書きました。  

年齢や学歴、今までのキャリアにコンプレックスがあっても、そこから何か一つ変えていくことはできます。  

それは大きな一歩じゃなくていいし、完璧じゃなくていい。  

私みたいにテキストを買って、できずじまいで挫折したことがある人もいるかもしれません。  

申し込んだだけで、受けなかった試験がある人もいるかもしれません。  

そんな自分を責めてしまいがちだけれど、何度失敗しても、何度やり直してもいいと思います。  

ミドル世代でも、「今から始める」ことはできます。  

簿記3級合格は、華やかな大成功ではないかもしれません。  

それでも、自分を少し好きになれるきっかけをくれた、大切な一歩でした。  

ここからまた一歩ずつ。  

今度は簿記2級を目指して、歩いていこうと思います。

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